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SUITS シーズン1 第7話 インサイダー取引の謎
シーズン1 第7話、開始27分くらいのシーン、
マイクとハーヴィーとの会話です。
インサイダー取引をした疑いのある女性(ギャビー)の
言動から、彼女は真犯人ではないと思い、
ハーヴィーとマイクは調査を進めています。
夜、ギャビーの会社仲間のいるバーに潜入して
情報を聞き出したマイク。
その足で、そのままハーヴィーの家へと
情報を渡しに向かいます。
ハーヴィーの家のあまりの豪華さに驚いたマイクが
「たまにこの家、僕が留守番してようか?」
と、冗談を言うシーンです。
ハーヴィーのお家を見たマイクとハーヴィーの会話
マイク
Oh, oh, you got a sweet place, dude.
おいおい、お前の家すげえな!
ハーヴィー
Don't ever call me "Dude".
「お前」と呼ぶな。
マイク
Do you think that maybe I can take it off your hands, like, when you're going out of town?
Like a house-sitting-type situation?
(直訳)君が遠出している時とか、僕がこの家を引き受けてあげられると思わない?留守番的な感じでさ。
(意訳)家を空けてる時とか、留守番してようか?
ハーヴィー
Remind me to have Donna get you a spare key.
その時はドナから合鍵を渡させるよ。
今回のフレーズ ”take (A) off one's hands”
"take off one's hands" = "(仕事など)を引き受ける"
という意味です。
例えば、ビジネスにおいて、
I'll take the job off his hands. = 彼の仕事を引き受ける。
という風に使われます。
似たような意味では、
"(仕事や責任)を引き継ぐ" = "take over"
という熟語があります。
(例文)
Take over a new job = 新しい仕事を引き受ける
Take over his post = 彼の職務を引き継ぐ
take (A) off one's hands を使って引き受ける対象は、
仕事や責任だけでなく、
モノや人も含まれるため、
(A)の部分には、
今回で言うとit = houseが入っていますし、
例えば、
"take her off your hands"
= "君の代わりに僕が彼女のお相手をするよ"
のように人が入ることもあります。
おまけ1 "house-sitting type situation"
"house-sitting" = "留守番"
と言う意味です。
今回のように、
英語では、"○○ - ○○"と、
ハイフンで2語をつなげた言葉が色々あり、
特に、SUITSを見ていると、
"○○ - ○○ situation"と言う表現が
何度か出てきています。
先日の投稿の中でも、
ハーヴィーとルイスの会話で
"no-win situation" = "勝ち目がない(状況)"
と言う表現が出てきました。
おまけ2 "Dude"
マイクがハーヴィーに対して"Dude"
と呼びかけ、
ハーヴィーが"Dude"と呼ぶな、
と制していることからもわかるように、
"Dude"はあまり綺麗な言葉ではなく、
親しい間柄で使われる俗語です。
いくつか意味があって、
例えば意味を持たずただ呼びかけの言葉としても
"Dude" と使われます。
Hey!みたいな感じです。
ただし、男性から男性に対して使われることが
一般的だそうです。
もう一つ、今回のシーンでの使われ方がそうですが、
男性を示して「やつ、野郎」
と言う意味です。
今回は、目の前で本人に対して言ってるので、
「野郎」と訳すと少し違和感があり、
「お前」くらいに訳すのが良いと思います。
いずれにせよ、Dudeは親しい間柄の、
特に男性同士の会話で使われる俗語なので、
使ってみる時は注意が必要です。