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FRROがないと出国できない、、、?
FRROはForeigner Regional Registration Office の略で
インドに180日以上滞在する人が申請する物となります。
基本的にFRROがないと出国できません。
またインド入国後14日以内にFRRO登録する必要があります。
不幸なことは絶妙なタイミングで起こるのが常ですが、
FRROに纏わるごたごた2つ紹介させていただきます。
ただ、ごたごたといえどもさすがインド
なんでもネゴればできないことはない笑
そんなごたごたを乗り越えるたびに強い精神力が貧弱な日本人である私にも
芽生えてきたのが良くわかります笑
FRROの登録がない、、、、泣き落としからの出国
2018年2月の妻の話。
妻は2017年の夏から来印し、滞在当初は帯同VISAでインドに滞在していました。
その後、半年が過ぎ2018年の冬頃、インドで職を見つけ、
VISAを帯同VISA→就労VISAへ切り替える必要性が出てきました。
就労VISAに関しては会社のサポートもあり無事に切り替えができたものの、
VISAの切り替えに伴い、VISAに紐づくFRROを再申請する作業が残っておりました。
この時、VISA切り替えからFRROの申請までに時間がかかってしまい、
不幸なことにこのタイミングで妻の祖母が亡くなりました。
妻は何としても祖母の葬式にでる、と涙をたたえるも、
如何せんFRROがない状況。。。。
という、悪条件ではありましたが、
航空券代は無駄になってもいいから、ということで、
とりあえず日本行の航空券だけ購入。それを片手に空港まで行ったわけです。
空港のチケット発券カウンターに行くと、案の定、止められました。FRROがない、と。
FRROは海外出国時に必要になりますが普段は携帯しているかしていないか、
聞かれるのはまちまちで、インドスタッフは確認しているのかしていないのか、
よくわからないなぁという印象でした。
ただ、今回ピンポイントで指摘され、
何か区別するポイントがあるのかなぁと思っていたのですが、
パスポートを良く見るとVISAに紐つくFRRO Noが青ボールペンで記載されており、
空港職員は毎度そこのNoを見て、
FRRO登録がされているのか/いないのか、を確認しているようでした。
今回妻のパスポートはFRROが紐付けられていない、真っ新なVISA。
と、いうことで、FRRO Noの記載がありませんでした。
なので、一発で分かったようです。
見ていないようで、ちゃんと見ているインド人。
万事休すかと思いきや、、、ここからが妻の本領発揮。
まず、空港職員と交渉を開始。
空港職員はダメの一点張り。
それをこじ開け、空港職員のボスに話を持っていくことに成功。
その後、その上級職員と交渉するも、彼もダメの一点張り。
そこで、それをさらにこじ開け、イミグレのオフィサーと対話することに成功。
オフィサーも最初はダメの一点張りだったものの、
妻の鬼気迫る交渉及び涙に最終的には向こうが折れ、結果出国に成功しました。
今回の教訓は下記です。
・インドはネゴればなんとかなる。
・交渉するなら一介のスタッフとしてもダメ。偉い人としないと話が進まない。
・そして、FRROは意外とチェックされている。
こんなところです。
FRROが海外にいる間に切れる、、、
これは私のケース。
駐在終了間際のタイミング、一時帰国して日本で家を探す必要性有。
デリー→成田の便は4/18の深夜1:00に出発。FRROは4/18に切れる。
え、、、?
これ、帰国できなくね?笑
スタッフいわく、どうやらこのFRROのシステムは一旦VISAとFRROが紐付けられると、
システム上に登録され入国したときにこの期限が切れていると入国できない模様、、、
妻がFRROなしで入国できたのは、
そもそもVISAとFRROが紐ついていないので、
確認の仕様がなかったからだった様子。
近頃のFRROは基本的に電子上でその更新申請が可能となっており、
基本的に1日で更新できるようになっている。
インド人スタッフには10日前から更新を頼んでおり、
だいぶ前には本人からも申請は完了したという報告は受けていた。
ただ、なかなか更新は完了せず、再三Pushするも、
本人はできるできる、言ったきり。
しびれを切らし期限の切れる3日前の4/15の時点で
直接FRROオフィスに提案したところ、
もうちょっとまって前日の4/17まで連絡がなければ、
オフィスに行こう、という話で妥結。
で、結果4/17まで連絡は来ず、
FRROオフィスに行くように準備をしているとスタッフから
ごめーん、今日Local Holidayらしくて、オフィスやってない
とのこと。
おおおおおいいいいい!!!ごめんじゃないのよ!!!!
家探せないじゃん!!!
久しぶりにキレた。何十回もリマインドしたやないか。
というか、現地人ならLocal Holidayくらい覚えとけや。
烈火のごとく切れていてもしょうがないので、
ANAのキャンセルFeeを確認しつつ、
インド人にはFRROコンサルタントへの連絡をとってもらい何とかしてもらうことに。
で、結局、そのコンサルタント経由で、
結構なハードネゴの末、出国する為の書類がそろったようで、
なんとか今回出国に漕ぎつけることができたのでした。
(ただ、実際にはイミグレのタイミングでもチケット発券のタイミングでも
係員からは特に何もツッコミは受けませんでした。)
今回の教訓は下記です。
・インド人の大丈夫は信じちゃダメ。
・連呼されると自分も大丈夫な気がしてくるけど、その気になっちゃダメ
・ANAの特典航空券は3000マイルでキャンセルできるから便利
・前日に重要な書類の手続きが何のいざこざもなく終わるほどインドはあまくない
・裏のルートはある。万事休すと思っても交渉してみる。
・というか、そもそも何も確立していない。何でも通じる。
おわりに
というわけで、FRROに纏わるエトセトラを書かせてもらいました。
海外に住むと結構いろいろ意味不明なことがあるんですよね。
ただ、それは日本人が海外に住む以上避けられないことなのだと、思います。
その不都合と対峙しながら、生き抜いていく力強さを身につけていきたいものです。