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計画
どんなロングトレイルにも共通ですが
最初のステップは計画を立てること。
Tour du Mont-Blancは一周約180kmのロングトレイル道。
すべて歩くとだいたい12日間かかります。
自分の割ける日数・体力・どのくらい公共交通機関を使うのか/使えるのか等から、
まずはどこからどこまで歩くのか(最終地点は公共交通機関を利用できる場所)を決めます。
そして利用できる山小屋を確認して、
一日のルートを計画します。
<計画を立てる上で参考にするもの>
・公式ホームページ(英語)
Tour du Mont-Blancの全容・各ステージの詳細・
どこでどのような公共交通機関が使えるかの情報・
各日数でのモデルコースの紹介などTMBの基本情報は
一通りホームページ(おそらく公式)に書かれているので
まずはここを確認します。
・経験者のブログ
英語・日本語で過去の経験者の皆さんがブログを書いているので
彼らのルート・利用した山小屋なども参考にします。
検索してもたくさん出てくるわけではないのですが、
1~2人のブログでも十分参考になります。
・ガイドブック
これはとても大事で、インターネットの情報だけで登るのはむずかしいです。
必ず地図付きのガイドブックを購入して、事前に計画を立てて
trekking中もその地図を活用してください。
利用したガイドブックはこちらです。
詳細な地図・標高差・登山者のレベル別の所要時間など
すべて細かく載っていてお勧めです。
宿泊施設
宿泊施設は基本的に山小屋を利用します。
山小屋も公式サイトから空き確認・予約ができます。
ひとつ注意なのは、ページ上で満室となっていても、
電話すると予約できたりしました。
私たちが宿を予約したのは出発の2週間前くらいなので
そのくらい直前でも予約できます(時期による)し
諦めずに電話してみてください!
また、予約の際にはHalf boardという
朝食・夕食が含まれているパッケージを予約します。
翌日のランチは、予約の際にお願いするか、あるいは
現地についてから予約することになります。
持ち物
持ち物は、私たちが用意したものをご紹介します。
私たちがトレッキング初心者であったため、
後半では初心者の方にもわかりやすいように
いくつかの持ち物について説明しています。
持ち物リスト(1人分の持ち物として記載)
リュック
- Backpack(テント泊をしないなら30-40ℓくらい)
- Backpack cover(雨の時用)
衣類
- 登山靴(ハイキングシューズで来ている人もいました。)
- 靴下×2
- レインコート(私たちは登山用のGoretexレインスーツ上下にしました。)
- 薄い長そで×2
- Insulating layer(フリースなど)
- 帽子
- ネックウォーマー
必要品・衛生用品
- Sleeping bag liner
- ウェットティッシュ
- トイレットペーパー 2人で1ロール
- トラベルタオル×1
- ハンカチ×2
- 洗濯洗剤
- 日焼け止め
- シャンプー・石鹸などのお風呂用品
- 耳栓(人の寝息が気になる方は。)
- マスク適量(イタリアのバスではFFP2マスクの着用必須でした。)
登山用品
- 地図(ガイドブック)
- コンパス
- 笛(リュックについていることがあります。)
- ヘッドライト
- トレッキングポール
- 靴連れ用の絆創膏
- 薬(絆創膏・胃腸薬・頭痛薬)
- サバイバルブランケット
- サングラス
- 水筒(最低1.5ℓ)
- 充電コード・バッテリー・変換プラグ(各宿に充電のコンセントはあります。)
リュック
Backpackは、私は36ℓ、主人は55ℓのオスプレイのバックでいきました。
テント泊をしないので、36ℓのカバンでも十分でした。
リュックはいくつも試しましたが、Ospreyが一番背中へのフィット感があって
軽くて使いやすくて、Ospreyに決めました。
衣類
レインコート
レインコートは、雨が降らなかったこともありますが、
あまりレインコート自体を持っている人は見かけませんでした。
私たちも登山用のレインスーツ上下セット(ゴアテックス)で行きました。
これは防寒としてずっと着れますし、レインコートよりも
こういった服の方が良いと思います。
私たちはMAMMUTのレインスーツを愛用しています。
基本的な服装
基本的な服装は、下はずっとランニングの時のような
薄いスパッツに短パンのスタイルでした。
上は薄い長そで一枚に、歩き始めや夜などの寒い時は
フリース・レインスーツを着ていました。
持ち物として、半袖×2も持って行っていたいたのですが、
結局着ることはなかったので、次回は持っていきません。
半袖より薄い長そでの方が、日差しを防げますし温度調整もしやすいので
よいと思います。
また、寒かった時のためにネックウォーマーとウルトラライトダウンも
持って行っていました。
これらも使うことはなかったのですが、念のため持ってても良いと思います。
必要品・衛生用品
Sleeping bag liner
スリーピングバッグライナーは、山小屋に泊まる場合は持参必須です。
山小屋のドミトリーではシーツがないので、
自分でスリーピングバッグライナーを持参して敷いて寝ます。
なくても気にしないよ!という方も、山小屋から必ず敷いて寝るよう
リクエストされていますので、必ず持って行ってください。
スリーピングバッグライナーは寝袋(シュラフ)とは違い、
とても薄いシーツのようなものです。
インナーシュラフとも言い、寝袋の中に敷いて寝る使い方もできます。
トイレットペーパー
trekking中のトイレには基本的に
トイレットペーパーがあるので安心してください。
ただ、ちょっと何かを拭くのにも使えますし、
私たちは途上国旅行の時などもいつもトイレットペーパー1ロールを
持っていくので今回もそうしました。
ペーパーがなくなることがないですし、重くもないし、
あると安心かなと思います。
バスタオル
バスタオルは速乾タオルをお勧めします。
薄くて場所をとらないですし、
ドミトリーだと干す場所があまりないですが
これはすぐ乾くので長時間干す必要がありません。
洗濯洗剤
できるだけ荷物を減らすために、衣類は2セットのみ持っていき、
毎日洗濯しながら着まわします。
外はお天気なので干せばすぐに乾きます。
夜のうちに乾かなくても、みんなリュックにくくりつけて
歩きながら乾かしていました。
持って行ったのはこちらの携帯用洗濯洗剤です。
今回以外でも使っていますが、
携帯用でもしっかり汚れ・匂いが落ちるのでお勧めです。
トレッキングポール
トレッキングポールは必須です。
トレッキングポールを使うのは今回が初めてでした。
日本の山を登る時使っていなかったのと、
トレッキングポールは飛行機の手荷物で持っていけないため
実は持っていくか迷っていたのですが、
トレッキングポール無しで歩いている人は一人もいませんでした。
実際無かったら歩き切れていなかったと思いますし、
楽さが全然違います。
これからは日本の山登りでも使おうかなと思います。
サバイバルブランケット(サバイバルシート)
Tour du Mont-Blancは人もある程度いますし標識があるので
遭難することはほぼないと思いますが、
どの山に行くにもサバイバルシートはやはり持っておいた方が良いかなと思います。
水筒
水筒は登山者がよく使っている、
袋形でリュックに入り、適宜ストローで飲めるタイプ(給水袋)がおすすめです。
1人1.5ℓの水筒(給水袋)と、行きのホテルでたまたまもらった
500mlくらいの水筒を持っていきました。
途中でカフェなどもあるので基本的には1.5ℓで十分でしたが、
Bonhomme峠を越える日は1.5ℓを越えて飲んだので、
1.5~2ℓくらいの水筒が良いかなと思います。
テント泊をしていた人でフィルターを持っている人がいました。
きつねが住んでいる山では川の水などを飲んではいけないのですが、
これは川の水なども飲めるようにしてくれるフィルターです。
Tour du Mont-Blancでは、宿の水が全部そのまま飲めますし、
ステージによってはカフェなどもあるので川の水を飲む必要はなく、
基本的にはこのフィルターは不要かなと思います。
地図
地図は、私たちはガイドブックとMapsmeを活用していました。
初日はGoogle mapを使っていたのですが、
Google mapで示されるルートが必ずしもTMBのルートではなく、
Mapsmeに変更しました。
Mapsmeも必ずしもTMBルートを示さないのですが、
Mapsmeで「TMB」と検索するといくつかのスポットが表示され、
それらを登録しておくとTMBの地点通しをつなげたルートを示してくれるので便利です。
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.mapswithme.maps.pro&hl=ja&gl=US