Contents
2020年3月期決算は純利益5,354億で業界トップ維持!
三菱商事の2020年の決算が先日発表されました。
純利益は業界トップの5,354億円。2位の伊藤忠商事の5,013億円と僅差ではありましたが、業界トップを堅守しました!
この4Qのチリ銅事業の繰延税金負債767億円の計上には意地を感じますw
三菱商事の決算公表資料綺麗ですよね。。
資料は決算短信とIR資料がありますが特に会計に興味をお持ちでない方は、
IR資料をご覧になるといいかと思います!
コロナの影響もあって来年の計画は公表されておりませんが、
商社はそもそもいろいろなセクターに分散投資しているわけで(資源への投資に偏りはあるかもしれませんが)、
2020年度の決算もそこそこの数字は出してくれるのでは?と期待しています。
2020年度公表数値
三菱商事は巨大な会社故、
桁が大きいのでわかりにくいですが、
イメージ
PLは収益規模は15兆、利益規模は5,000億、
BSは総資産規模は20兆、自己資本は5兆
といったとこでしょうか。
安定して収益を稼ぐ力はさすがの一言で、
営業CFも8,500億円と好調のように見受けられますね〜。
PL項目(百万円) | 前期 | 今期 | 増減 |
収益 | 16,103,763 | 14,779,734 | △1,324,029 |
売上総利益 | 1,987,811 | 1,789,131 | △198,680 |
営業利益 | 584,489 | 357,899 | △226,590 |
税前利益 | 851,813 | 648,864 | △202,949 |
税引後利益 | 590,737 | 535,353 | △55,384 |
BS項目(百万円) | 前期 | 今期 | 増減 |
流動資産 | 7,038,924 | 6,937,390 | △101,534 |
非流動資産 | 9,493,876 | 11,112,271 | 1,618,395 |
総資産 | 16,532,800 | 18,049,661 | 1,516,861 |
流動負債 | 5,153,682 | 5,346,271 | 192,589 |
非流動負債 | 4,742,198 | 6,486,496 | 1,744,298 |
負債総額 | 9,895,880 | 11,832,767 | 1,936,887 |
純資産 | 6,636,920 | 6,216,894 | △420,026 |
内、自己資本 | 5,696,246 | 5,227,359 | △468,887 |
CF項目(百万円) | 前期 | 今期 | 増減 |
営業CF | 652,681 | 849,728 | 197,047 |
投資CF | ▲273,687 | ▲500,727 | △227,040 |
財務CF | ▲227,480 | ▲156,629 | 70,851 |
合計 | 151,514 | 192,372 | 40,858 |
配当利回りは5.7%!
そもそも日本株の保有目的はキャピタルゲインではなく、
安定的な配当をもたらしてくれる定期預金的感覚として考えているのですが、
今の三菱商事の配当利回りは5.7%!
これはとても魅力的と言わざるをえません!
しかも配当性向も40%弱。
三菱商事は累進配当を公言しているので現状のオペレーションが続く限りはとってもお得、と言えるのではないでしょうか??
配当関連 | 前期 | 今期 | 増減 |
基本的一株あたり利益 | 372.39 | 348.5 | △23.9 |
一株あたり配当 | 125 | 132 | 7.0 |
配当性向 | 33.6% | 37.9% | +4.3% |
株価(5/15) | N/A | 2,322 | N/A |
配当利回り | N/A | 5.7% | N/A |
投資判断
各種指標 | 前期 | 今期 | 増減 |
ROE | 10.4% | 10.2% | △0.1% |
ROA | 3.6% | 3.0% | △0.6% |
自己資本比率 | 34.5% | 29.0% | △5.5% |
流動比率 | 136.6% | 129.8% | △6.8% |
現在三菱商事の株価は一株2,322円、発行済株式数を掛け合わせると時価総額は約4兆=PBRは0.60倍。
このPBRが1を下回っているということは解散して資産を全株主に分配した方がいい、
ということになりますが、、、、
個人的にはこのPBR、上記の財務指標の健全性を見るに買わない手はないかなというのが結論で、
現にちょこちょこ買いましてますw
[amazon asin="B078LRVFKN" kw="総合商社――その「強さ」と、日本企業の「次」を探る (祥伝社新書)"]
※株の購入にはリスクが伴います。ご判断はご自身のご責任でお願いいたします。