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SUITS シーズン1 第11話 罪の代償
シーズン1 第10話 開始28分くらいの
セキュリティーガードとハーヴィーの会話です。
前回の投稿と同じ場面です。
場面の説明は前回の投稿でしています!
ハーヴィーとセキュリティーガードの会話
ハーヴィー
You caught him rifling through some files, and in lieu of calling the police, you want me to pay you off?
彼(マイク)がファイルをあさってるところを捕まえたのか。
警察に通報する代わりに、俺にいくらか払えと?
セキュリティーガード
I never said that. He did.
俺が言ったんじゃない。彼が言ったんだ。
ハーヴィー
Oh, that's great. This way, if I level a charge of extortion, it's hearsay, huh?
賢いな。それだと、俺が恐喝で訴えてても意味がないな。
※level(動詞の場合) =(非難などを人に)向ける、突きつける
セキュリティーガード
Ten years working for a law firm, you learn a thing or two which is good,
because you sure as hell don't make a lot of money doing it.
10年もここで働いてたんだ。多少は知恵もつくさ。
だって、分かるだろ、給料は多くない。
ハーヴィー
Somehow, I think you're getting by fine.
世渡り上手だな。
※get by fine = うまく生きていく
セキュリティーガード
Just saying, on the level you guys play at, espionage happens all the time,
which is why I know you'll do anything to protect your secrets.
言ったろ、スパイ行為は日常茶飯事だ。
だから、あんたが秘密を守るためなら、なんだってやることも知ってるさ。
※espionage=スパイ行為
〔éspiənὰːʒ(えすぴーなーじ)〕
今回のフレーズ "sure as hell"
セキュリティーガードの
"because you sure as hell don't make a lot of money doing it." は、
"sure as hell"の意味がわからないと、続くdon't make〜の解釈が
難しいんじゃないかなと思います。
"sure as hell"は、"sure as heaven"とも言われますが、
両方とも同じ意味です。
ただ、sure as hellの方がよく使われるみたいです。
"sure as hell"を訳す時は、
as hellは無視して良いです。
というのも、
as hell は、"ものすごく"という意味のスラングです。
"めっちゃ"とか
日本語でいう、"やばいくらい〜だ"
みたいな意味です。
sureとくっつくと、
"めっちゃsure" つまり、"めっちゃ分かるでしょ"
みたいな意味になるのですが、
この訳は違和感があるので、
"めっちゃ"って意味を込めているんだな、と
心の中で思いながら、
ただ、"sure=分かるでしょ"
と訳してもらえると良いです。
as hell を無視して良いなら、
文章は、sure don't make a lot of money となり、
あとは、文脈から、
don't make a lot of money(稼ぎは多くない)のが
誰かを推測できれば、
sure と don't の間に I(=セキュリティーガードのおじさん)が
省略されているとわかります。
"私は稼ぎが多くない(don't make a lot of money)って、
めっちゃ(as hell) 分かる(sure)だろ?"
となります。
おまけ:動詞の"level"
ハーヴィーの
This way, if I level a charge of extortion, it's hearsay, huh?
という言葉。
"level"が動詞で使われています。
馴染みがないですが
動詞の"level"は、"(非難などを人に)向ける、突きつける"
という意味を持っています。
また、"charge"はいろんな意味を持っているのですが、
法律関係の場面でよく、"罪" "告発"などの意味で使われます。
例文
bring a charge of murder against (人)
(人)を殺人罪で告発する
chargeは料金とか義務とか、本当に意味が多いので、
一度辞書で調べて見てください。
ということで、ここは、
"(動詞の)level"と"a charge of"の組み合わせで、
"〜の罪で告発しても"
という意味になります。
ちなみに最後の"hearsay" は"伝聞証拠"という
法律用語なのですが、使われる場面・意味が
専門的なので、説明は割愛します・・・