【総合商社】三菱商事 FY2018当期利益は5,907億!

会計Topic
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王者の貫禄 当期利益は前年5.5%増の5,907億!

昨日、残されていた三菱・住商・丸紅の三社の決算公表が有りました。
それでは短信片手にどうぞ!

決算公表資料(短信等):2018年度 | 三菱商事
三菱商事の財務情報、株主・株式情報、各種IR資料などのIR情報をご紹介します。

決算の概要は、

収益 16.1兆 前年 7.6兆
売総 2.0兆 前年 1.9兆
税後利益 5,907億 前年 5,602億
総資産 16.5兆

さすがに王者の貫禄ですよね。

当期純利益では二位の伊藤忠の5,005億と大きく差をつけ着地。
総資産の規模でも三井、伊藤忠の1.5倍程度。
さすが三菱商事といったところでしょうか。

【ウォンテッドリー】

PLのTopic

会計基準の変更により倍増した収益

前年比 +8.5兆 (7.6兆→16.1兆)

こちらもはやおなじみではございますが、
IFRS15号の導入により、収益が倍増しております。
簡単に説明すれば商品売買等に関して、
会計基準の変更に伴いリスクを取って売買している、
という整理に変えたというものです。

同様に三井・伊藤忠も会計基準の変更により、収益は増加しています。
この会計基準の変更の影響を受けていない、
豊通・双日はIFRS適用当初、
今回会計基準の縁甲の影響を受けた他社と同様な表示をすると、
収益金額が小さく見えすぎる、
といったことがIFRS導入時に懸念としてあったのでしょうかね?

真相は中の人しかわからない、想像の範囲の話ですが。。。

順調に積み上がる売上総利益

前年比+0.1兆 (1.9兆→2.0兆)

売上総利益が他の追随を許さない2兆のレベル、、、
他商社と比較してもやはり王者の貫禄を見せつけられるところ。

三井物産は売総が8,000億と三菱の40%程度の数字となっています。
収益構造が大きく違うことが見て取れます。

セグメント別ではエネルギーと金属が多きく増益しています。
・エネルギー +284億 550億→834億
・金属 +492億 4,528億→5,020億

油価や豪州石炭の価格に支えられ売総が増益となったようです。

エネルギー、金属共に資源系。
やはりここは大きく決算にインパクトを与えます。
イメージは石炭の三菱・鉄鉱石の三井が強いです。

その他の損益

固定資産減損

前年比+364億 (▲802億→▲438億)

前年度に認識した資源関連の固定資産減損の反動で、
前年比+364億となっています。
補足資料を見る限りでは、
昨年度の損失は石油関連での減損のようです。

固定資産除却・売却損益

前年比+31億 (409億 → 440億)

特に短信には詳細の記載はありませんが、
石炭の鉱区の売却などによって構成されています。
売却によって利益が出ているということは簿価以上の価値があるということですが、
より効率の良い資産への投資を睨んでいる、ということでしょうね。

補足資料より↓
2017年度:
豪州一般炭事業売却益及び売却に伴う税効果 +137億
2018年度:
豪州一般炭事業(Ulan・Clermont)売却益 +231億
豪州原料炭事業(Gregory Crinum)売却益 +64億

千代田が大きく影響した持分法投資損益

2,114億→1,373億円へと大きく減少。

こちら渦中の千代田化建の取込とチリ鉄鉱石事業の減損が大きく影響しております。

三菱商事、千代田化工に1800億円支援 三菱UFJ銀と
三菱商事は9日、米国事業の巨額損失で債務超過に陥る千代田化工建設に対して、三菱UFJ銀行と共同で1800億円の金融支援を行うと発表した。千代田化工が実施する第三者割当増資を三菱商事が引き受け、約70

プラント業界はなかなかしんどいですね、、
三井物産系の東洋エンジニアリングも近年不調なようですし、、
(下記は昨年の記事。2019年度の公表は5/10時点でまだ。)

東洋エンジニアリング【6330】、今期最終を一転赤字に下方修正、配当も無配転落 | 決算速報 - 株探ニュース
 東洋エンジニアリング <6330> が2月7日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。18年3月期の連結最終損益を従来予想の20億円の黒字→180億円の赤字(前期は14.7億円の黒字)に下方修正し・・・。

BSのTopic

ローソン銀行開設などによる現金の増加

前年+0.2兆、1.0兆→1.2兆円の現金同等物の増加
着々とキャッシュを積み上げていますよね。
Cash is the King.です。

みなさん結婚式場の黒字倒産には気を付けましょう。

怪しくきらめく生物資産

BSに乗る生物資産何だろう笑

生物資産が684億→707億。
なんの生物なんだ?ノルウェーの鮭か?なんなんだ?
あの生物にはそんなに価値があるのか?
腐ったら減損するのだろうか笑
その際のプレスリリースとかめっちゃ興味深い。

そして、生物は流動資産
これ鮭じゃなくて、牛だったら固定資産なのだろうか?

そして寿命が近づいている牛は
固定資産から流動資産への振替を実施するのでしょうか?笑

その他のTopic

リスクについての記載の詳しい三菱商事

他の商社の短信とは異なりリスクについての記載も詳しいです。
下記の項目がリスクとして短信上に列挙されています。

・マクロ経済の変化のリスク
・市場リスク-商品リスク/為替リスク/株価リスク/金利リスク
・信用リスク
・カントリーリスク
・事業投資リスク
・重要な投資案件に関するリスク
・コンプライアンスに関するリスク
・自然災害等によるリスク

この決算短信は基本的に株主向けに作成される
決算の速報のようなイメージですが、
この短信にここまでリスクについて確り記載してある辺り、
王者らしい仕事です。

重要な投資案件に関するリスクとしては、

・豪州原料炭に関する投資
・チリ銅資産への投資

が挙げられております。
やはり資源は価格の影響をうけるので、
どうしてもこのあたりのリスクは避けられません。

千代田化建に対する後発事象の記載

支援策大々的に出ていますよね。今回の短信はこの辺りもトピックですよね。
ちなみに丸紅もインドネシアの訴訟案件についての後発事象を発表しています。

三菱商事、退くに退けぬ千代田支援
経営再建中のプラント建設大手、千代田化工建設の再建策が5月9日、発表された。株主の三菱商事と三菱UFJ銀行が総額1800億円を投融資する。千代田化工の経営危機は今回で3度目となり、過去2回とも三菱商事は救ってきた。3度目になっても、三菱商事が千代田化工を救う背景には、筆頭株主として、退くに退けぬ事情があった。

おわりに

三菱商事は1兆円をめざすなんていう話も
昨年に雑誌を賑わせていたと思いますが、

進撃の商社 | 絶好調の巨人商社 秘めたる野望は純利益1兆円
これまでとは違う景色が見えてきた。総合商社大手5社の2018年度決算は、軒並み過去最高益が予想され…


2019年の目標は手堅く6,000億の様子。
今後どのように利益を積上げて行くのか期待されるところです!

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