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SUITS シーズン1 第3話 特許の罠
シーズン1 第3話、開始14分30秒くらいのシーン、
法廷から出てきたところの
ハーヴィーとマイクの会話です。
今回の依頼は、クライアントの特許取得に向けた弁護です。
どちらが早く発明したか=特許を取れるかを
争っています。
裁判長がハーヴィーに個人的な恨みを持っていて、
どうも難しい展開になりそう・・・
マイクに仕事を指示し、ハーヴィーはこの問題を解決するため
どこかに向かっていきます。
その去り際に言う一言がこちら!
ハーヴィーとマイクの会話
マイク
Where are we going?
どこへ行くの?
ハーヴィー
You're going back to the office to file an interference claim with the patent office.
お前は事務所に戻って、抵触審査の手続きをしろ。
マイク
OK...wait, what's that?
OK・・・待って、それ何?
ハーヴィー
It's how they determine who wins these situations.
誰が発明者かを決定するために行われる審査だ。
It's not always who filed first, so we have a chance.
特許は、出願順で決まるとは限らない。まだ俺らにもチャンスはある。
マイク
So, why didn't we do that in the first place?
なんで最初からそうしなかったの?
ハーヴィー
Because it takes longer, and I wanted to head him off at the pass.
そのやり方は時間がかかる。とっとと終わらせたかったんだ。
・・・ハーヴィーは別方向へ歩き出す・・・
マイク
Hey, where are you going?
ちょっと、どこへ行くの?
ハーヴィー
To iron out a wrinkle.
用を片付けてくる。
※抵触審査=出願人が複数いる場合に、同一発明の先発の発明者を決定するために行われる審査。
今回のフレーズ Iron out a wrinkle
"Wrinkle" の意味は、"しわ"。
"Iron out" の意味は、"アイロンをかける"、"アイロンで伸ばす"。
つまり、
"Iron out a wrinkle" で"アイロンでしわを伸ばす"
と言う意味になります。
この元々の意味も、日常会話で普通に使えますね。
ここから転じて、
"Iron out a wrinkle" = "問題を解決する"
と言う意味があります。
これを、日常会話で使われる場合、
もう少しナチュラルな日本語で表現すると、
"用を済ませてくる"、"ヤボ用を片付けてくる"
と言う意味になります。
去り際のハーヴィーの一言、めちゃめちゃかっこいいです!
おまけ①
ハーヴィーのこの言葉
I wanted to head him off at the pass.
ですが、それぞれ単語・熟語は、
"head (人) off 〜" ="(人)が〜するのを思いとどまらせる"
"at the pass" ="とっとと、一刻も早く"
と言う意味になります。
ですので、
彼を一刻も早く思いとどまらせたかった。
→(意訳)早く終わらせたかった。
と言う意味になります。
ちなみにドラマの字幕では、"長期戦は避けたかった"
となっています。
この訳は確かにかっこいいです。
おまけ②
もう一つ、マイクのこの言葉
So, why didn't we do that in the first place?
なんで最初からそうしなかったの?
これは特に説明しなくても、なんとなく
意味は理解できそうな文章です。
一応ご紹介しておくと、
"in the first place" = "まず、最初に、そもそも"
と言う熟語です。
ポイントは、"そもそも"と言う意味。
例えば、
He shouldn't have been there in the first place.
そもそも彼はその場にいるべきではなかった。
He is wrong in the first place.
そもそも彼は間違っている。
など、「最初から」と言う訳でも通じるは通じそうですが、
「そもそもさ!」と、日本語で言う時微妙にニュアンスが
違ったりもします。
そんな時も、in the first placeが使えるよ!
と言うご紹介でした!