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SUITS シーズン1 第10話 無敗の弁護士
シーズン1 第10話、開始直後(1分ごろ)のシーン、
レイチェルと集団訴訟の参加者のおばあさんとのやり取りです。
今回のエピソードはがん患者の集団訴訟がテーマです。
汚染物質のせいでその地域ではがんによる死者が増加。
その被害者たちによる集団訴訟となりました。
英語フレーズが出てくるのは、冒頭のシーンで
レイチェルが参加者のおばあさんに、次の順番ですよ、と
声をかけるシーンです。
レイチェル(+マイク)とおばあさんの会話
レイチェル
We're gonna take you to the deposition as soon as Kenny Verdasco has finished, all right?
Kennyさんが終わったら、あなたの証言録取を始めます。良いですか?
※deposition = 証言録取、証言
おばあさん
You two draw the short straw?
二人とも貧乏くじを引いた?
レイチェル
I'm sorry?
え?
おばあさん
You're in charge of corralling the cancer patients.
It's not the most glamorous duty in the world.
がん患者のまとめ役なんて、世界一面白くない役じゃない。
※coralは、本来「(家畜を)囲いに入れる」という意味ですが、
ここでは、「(人を)まとめる」という意味で使われています。
今回のフレーズ" draw the short straw"
おばあさんがレイチェルとマイクに言った言葉
"draw the short straw"
の、それぞれの単語の意味は、
draw = 引く、引っ張る
straw = 藁、ストロー
という意味です。
余談ですが、ストローと藁が同じ単語なのは、
20世紀初頭までは本当に中空の藁が
ストローとして使われていたからなのだそうです。
当時は区別するために、今でいうストローのことを
Drinking strawなどと呼んでいたとか。
"short strawをdrawしてしまう"
つまり、"短い藁を引いてしまう"、ということで、
"貧乏くじを引く"
"損な役割を担わされる"
という意味で使われます。
おまけ:"描く"の表現
今回出てきた "draw"は、
何かを「引く」という意味で使われていました。
学校では、drawの意味は、
引っ張るという意味の「引く」よりも、
「描く」という意味で
習わなかったでしょうか。
描くという意味も間違い無いのですが、
正確に説明すると、「線を引いて、描く」
という時に使われます。
「描く」という英語は、「どう描くのか」によって
使う単語が変わってくるのですが、
「線を引いて、(線画を)描く」場合は、「draw」
「筆などで塗りながら絵を描く」場合は、「paint」
という違いがあります。
二つの中間のような、「写生する」という意味では、
「Sketch」が使われます。
3つの単語で、Googleの画像検索をすると、
違いがわかると思います!