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なんか、彼氏のこと見直しちゃった、みたいな感覚
やはりこれ二週に一回くらいにしないと
一回の分量が多くなって、結構しんどいところがあるので、
次回からは二週間に一回くらいの頻度にすることにします笑
ただ、こうやって纏めてみると、
商社という業界はグローバルにいろいろな業界に
投資をしているというのが改めてわかります。
中で働いているとなかなかわかりませんが、
こういうプレスリリースを見ていると
業界全体として変わろうとしている姿も感じられて良いですね。
なんか、彼氏のこと見直しちゃった、みたいな感覚です。
というわけで、前回は三菱、三井、伊藤忠と実施したので、
住友商事から参りたいと思います!!
住友商事
住友商事はこの4月結構プレスリリースを打っています!
新しい事業がかなり増えているのか、
広報部署が強い?のかどちらでしょうか。
そこら辺の判断は追ってしたいと思います!
住友商事グループとメタルワングループの国内鋼管事業統合会社 住商メタルワン鋼管設立について
これもなかなか熱い話ですね。
メタルワンと言えば、双日と三菱商事の合弁会社ですが、そこに住友もくっつくと。
この辺の金属業界の棲み分けが良くわからないのですが、
この住商メタルワン鋼管と伊藤忠丸紅鉄鋼と日鉄物産と
統合がすごく進んでいるイメージです。
オープンイノベーションラボ「MIRAI LAB PALETTE」開設について
こちらは大手町で開催されるオープンイノベーション用のスペースの様です。
会員制のオープンイノベーションスペースというのが形容矛盾な気もしますが、
商社として従来の収益構造には頼らない、新しい方策を考える必要がある。
という課題を抱えているのは全社共通の様です。
フランス化粧品素材ディストリビューターの買収について
フランス!化粧品!ということで製品分野の買収かと思いましたが、
ディストリビューターの買収かつ
素材のディストリビューターみたいですね。
住友商事としては米国、ブラジルにディストリビューターを抱えており、
欧州でディストリビューターを買収することで
素材の流通をより活性化させることを目的としているようです。
たしかに流通の肝は売先を抑えることと言われています。
売先さえ確保していればそこにはまる商品を見つけてくるだけ。
メーカーを抑えていても在庫のリスクを負う可能性が出てくる。
また、化粧品の素材って結構利益率高そうですよね。
成分的には高級ブランドとB級ブランドでも
あまり大差なかったりするようですし。
言い値がまかり通るそんな世界な気もします。
利権にまみれているイメージもありますが、、、
Chief Digital Officer新設について
これは新種のCXOですよね。
こういうのって誰が考えているんだろうと思いますが、
昔変わった職種としてCKO(Chief knowledge Officer)というのを
聞いたことがあります。
なんでもありなんでしょうか笑
でも、これも商社としての向かうべき方向を
表していると思います。
旧体制から抜け出さないと、、、という。
航空機エンジンリース事業の共同事業化完了に関するお知らせ
これはSMFL(三井住友ファイナンスリース)との間でのストラクチャーの変更のようですね。
3月のリリースである上記のリース事業の再編に掛かる
ストラクチャー変更が今回の再編にあると思いますが、
今回の取引による住友商事としてのメリットは
株式譲渡による対価の入金及び売却益の計上でしょうかね。
ちょっとこの辺のストラクチャーの変更は複雑です。
ちゃんと理解するにはもうちょっと詳細な分析が必要。
時間ください。か、詳しい方教えてください!!
エアモビリティ分野に関する業務提携について
また、よくわからない新単語が出てきましたが笑
エアモビリティとは
都市部における移動時間の短縮、離島や山間部における移動の利便性向上、緊急搬送や物資輸送の迅速化などの効果が期待されている次世代モビリティ分野です。現在は空の移動においては主に航空機が使われていますが、短中距離の区画をより安価且つ容易に移動できるエアモビリティは、既存概念を大きく変革する可能性があります。日本では政府の「未来投資戦略2018」において、「空飛ぶクルマ」実現に向けた官民協議会を立ち上げており、次世代の研究開発が動き始めています。
ふむふむ。
これドローンとかとは違って、普通に人を運ぶことを想定しているのでしょうね。
エアモビリティの分野ではBell Helicopter Textronという会社が
リーディングカンパニーだそう。
将来的にはeVTOLを用いた物流サービスや移動サービスを実現するためにインフラ構築も図るとともに、新たな価値創造を推進していきます
結構攻めてて好きです、こういう投資。
でも堅いイメージの住商とはだいぶ違う感覚です!
マレーシアにおけるマネージドケア事業への参入について
住友商事、4月のプレスリリースが非常に多い笑
横文字が多くて非常にしんどい読み込みにはなりますが、
マネージドケアとは下記とのこと。
マネージドケアは、公的医療制度が充実していない国で発展しつつある管理医療システム。民間医療保険会社、マネージドケア事業者、医療機関の3事業者が連携して医療サービスを提供している。より良質で安価な医療の推進と、個人の健康管理向上を目指す仕組み。
https://www.sumitomocorp.com/ja/jp/news/release/2019/group/11720
プレスリリース読むと従業員が費用を医療機関に支払う代わりに、
この会社が医療機関と会社の間に入って請求代行等をおこなうようですが、
ここに存在する理由が良くわからないなぁ。
また、2007年の言葉の定義のようですが、
米国で盛んな管理医療。医師まかせや出来高払いでなく、ガイドラインに沿って治療するシステム。代表的なのはHMO(health maintenance organization=会員制健康保険団体)で、会員は一定の料金を払い、契約病院で診療を受ける。米国では約550のHMO(加入者5600万人)が、安く良質の医療を提供する競争を展開している。
https://kotobank.jp/word/マネージド・ケア-186874
民間保険業界と医療現場の間に入ると
プレスリリースに書いてあるので、
該社が従業員の健康を管理するべく定期的な健康診断を促し、
定期的な受信が医療機関の定期的な収入となり、
健康増進が保険会社の支払保険料の減少につながる、
と言った流れでしょうか?
で、日々の診療においては決済の代行も行うと。
仮に日々の健康状態を管理する、
という領域であれば種々のヘルスケアアプリとも相性は良さそうです。
当社元社員の再逮捕に関するお詫び
これなかなかセンセーショナルでしたよね。
さすがにここまでいくと、、、、といった感じです。
光通信市場向けシリコンフォトニクス半導体の製造受託開始について
こちらも横文字!5G関連の技術。
ほとんど引用になってしまいますが、
シリコンフォトニクスというのは下記の技術の模様
シリコンフォトニクス技術は、半導体の製造技術を応用してシリコン基板上に多数の光回路を集積し、通信に必要とされる多様な機能を1枚の基板に集約する技術であり、光通信用デバイスの小型化や低消費電力化に寄与するとして期待されています。シリコンフォトニクス関連の市場は、2018年から2023年の5年間で、年平均20パーセントの速度で成長するとも言われています。
住友商事としてもこういう分野に投資していくという姿勢が現れていて良いですよね。
ただ、これ住友商事本体にこの技術を評価できる人がどれだけいるのでしょうか?
投資の判定は非常に難しいですよね。
建機の自動化技術を保有する米国Built Robotics社との覚書締結について
米国住友商事傘下の建機の会社を利用して、
建機の自動化装置を開発するスタートアップと協業するという報道。
今回もオートメーション。新技術。
この四月だけで、
エアモビリティ/マネージドケア/シリコンフォトニクス/オートメーションなど
次々とリリースを続ける住友商事。
期初の予算プレッシャーの薄い段階でのスタートダッシュなのか?
それとも真に次世代の商社への変革への布石なのか、
今後が見ものですね!
インド チェンナイにおけるオリジンズ・マヒンドラワールドシティノースチェンナイ工業団地の操業開始について
住友はインドに最も力を入れている商社のうちの一つ。
出向者もたくさんいます。
工業団地のプレスリリースです。
こういう目に見えるネタはわかりやすい笑
チェンナイはインドの南部に位置しており、
自動車関連のメーカーが多く進出しております。
日本人も1,000人住んでおり、
近頃『クロフネ』という日本食屋もできたようです。
チェンナイはこの秋にも日本との直行便ができるようですね。
うーん、住商すごく長かった笑
ただ、結構いろいろなプレスリリースが出てますね。
丸紅に行く元気が有りませんが、、、ここは踏ん張って。
丸紅
フィリピン共和国・ニュークラークシティにおけるスマートグリッド事業への参画について
フィリピン基地転換開発公社が米軍基地の跡地に、
環境に配慮したスマートシティの開発を行う事業の一環として、
丸紅、関電、中電とマニラ電力会社で作るスマートグリッド事業に参画するとのこと。
日本企業の持分比率は36%。
関電や中電といったドメドメのイメージのある
日本企業も参加しているところがこの事業の面白いなぁと。
相変わらず丸紅は電力のイメージありますよね。
こういうイメージはなかなか消えない。
プレスリリースはこういう広報戦略も考えているのでしょうね。
ちなみにスマートグリッドとは
配電事業に加え、家庭、オフィス、工場等に設置するスマートメーターによって詳細な電力消 費量をリアルタイムで把握し、集積したデータを活用することにより効率的な電力供給システ ムを構築するもの。
チリ共和国・ロスペランブレス銅鉱山のプラント増強事業向け融資契約の締結について
丸紅が間接融資する鉱山会社が、
国際協力銀行(JBIC)やみずほ銀行、三井住友銀行、カナダ輸出開発公社(EDC)
Scotiabank及びBank of China等から
13億ドルの融資を引っ張ることに成功したという記事。
この銅山は環境に配慮した鉱山ということで、
鉱山業界では初のグリーンローンの認定をS&Pから受けているようです。
人工知能(AI)を応用した医用画像診断システムの共同開発契約の締結について
これはPDFじゃないですね。リンクが貼れる。
これコニカミノルタと米国での丸紅の投資先Enliticで
医用画像診断システムを共同開発するようです。
プライマリケアと呼ばれる、
身近にあって何でも相談にのってくれる総合的医療の現場を
AIによって支援するのが目的とのこと。
ヘルスケアは絶対伸びますよね、これからも。
三井もFY2018年に2300億円も病院に投資してますしね。
世界的にもますます成長する予感。
長野県伊那市における地域密着型ビジネスの開発について
お、これもまたパートナーは中部電力のようです。がっつり。
丸紅は2000年より伊那市にて発電施設を持っているんですね。
収益性はともかくとしてこういう地域密着によって、
様々な地方に仕事が生まれるのは非常に良いことだと思います。
利益を稼いでいる商社こそこういう還元の仕方ができればいいんですけどね、、
BIMオブジェクト総合検索プラットフォームサービスの事業化について
これもまた非常にテクノロジカルな感じではあります。
BIMとはBuilding Information Modelingの略(らしい)。
BIMとは、Building Information Modeling(ビルディング インフォメーション モデリング)の略称で、コンピューター上に作成した3次元の建物のデジタルモデルに、コストや仕上げ、管理情報などの属性データを追加した建築物のデータベースを、建築の設計、施工から維持管理までのあらゆる工程で情報活用を行うためのソリューション
http://bim-design.com/about/index.html
日建設計、鹿島建設、ローランド・ベルガーと実証実験をして、
効率化に寄与することが確認できたので、
このBIMのプラットフォームを提供するログログという会社と
共同で事業を開始するとのこと。
BIMちょっと面白そうですね。下記が参考になりそうです!
終わりに
非常に疲れた。泣きそうです。
ただね、やはり一回咀嚼して、
それを文字に起こすと理解力の増し方が半端ない。
継続的に続けていきたい習慣ですね。
4月の感想としては、
住友商事、丸紅、伊藤忠が積極的な投資を
実行している感じでしょうか。
中でも住商は尖った投資を実行しているイメージ、
丸紅は従来強みのある分野の延長という感じでしょうか。
次回以降、二週間に一回でお送りいたします!